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第21回家庭医療学夏期セミナー 2日目セッション

 
セッション名 1コマ目 2コマ目 3コマ目
すぐにでも研修医になれる、ジェネラリスト達の勉強法を紹介します
〜大学では教えてもらえないもの〜
在宅医療をはじめよう〜在宅医療から在宅ケアへ〜
現場のケースカンファレンス  
プライマリケアで用いる漢方    
身体診察初級〜目からウロコのワンダーランド  
栄養を見る目を養う 〜今日から始めるNST〜  
EBM初めの一歩 〜溶連菌性咽頭炎の診断を例に〜    
患者さんの「物語」とは?―心理社会的アプローチの方法―    
こどものライフステージ  
『誰も教えてくれなかった診断』 ER編    
どうやって家族へ関わっていくか〜ロールプレイで学ぶ家族志向型ケア  
サムライの如く学ぶ 〜一人でできる学びのコツ:
個として自立するために〜
 
家庭医の一日 〜家庭医になるために学びたいこと〜
鑑別診断を考えた身体診察法の学習  
予防医学に使える行動科学  
おせっか医センセイ4〜君は患者さんと何を語るか〜  
家庭医療は日本の医療を救う!? 医療経済学からの視点
中止となりました
 
病に迫る  
知っておくと役立つスポーツ医学 〜導入編〜  

すぐにでも研修医になれる、ジェネラリスト達の勉強法を紹介します
〜大学では教えてもらえないもの〜

講師名・所属
(敬称略)
宮地 純一郎  地域医療振興協会
佐藤 健太   勤医協中央病院総合診療部
松井 善典   北海道家庭医療学センター
対象 高学年・研修医
セッションの紹介  家庭医療・総合診療の5年目後期研修医が、臨床現場で役立つ学習方法を皆さんにお届けするWSです。大学では習わない、習えない学びのフレームワークを、皆さんの勉強方法のタイプ別に紹介するセッションです。これを知っていれば、授業がベッドサイドに、ポリクリが初期研修になるくらい現場で血となり肉となる学習方法が身に付きます。本当は知っておくべき概念と実践の学び方を味わいに来ませんか?
日程 1コマ目

在宅医療をはじめよう〜在宅医療から在宅ケアへ〜

講師名・所属
(敬称略)
長 純一 長野厚生連佐久総合病院付属小海診療所長・地域診療所科
対象 全般
セッションの紹介  世界に類をみない高齢社会である日本において、在宅医療は現状でも極めて重要だが、今後、最も充実していかなければならない領域である。そのため国をあげて在宅医療を推進しようとしているが、まだまだ不十分である。さらに在宅医療について学ぶ場となると、非常に限られるのが実情である。このような結果、日本は世界で最も家で死なない国になってしまった。在宅医療がなぜ必要か、どのように行われるのかといった基本的なことから、さらに在宅医療にとって大きな課題である、在宅での看取りと、多職種協働での在宅ケアの在り方といったことを学ぶ場にしたい。
日程 1コマ目

現場のケースカンファレンス

講師名・所属
(敬称略)
朝倉 健太郎 健生会 大福診療所
東     一 兵庫民医連家庭医療学センター/尼崎医療生協病院
西本  広樹 兵庫民医連家庭医療学センター/本田診療所
森    敬良 兵庫民医連家庭医療学センター/尼崎医療生協病院
対象 高学年、研修医
セッションの紹介  家庭医療の現場はいろいろなことがおきます。様々な患者さんへの対応で悩んだり、取り組むべき課題に頭を捻ったりと、悩みの無い日はありません。このセッションでは文字どおり「現場」で起こった題材をもとにケースカンファレンスを行います。「家庭医療の現場って?」とピンとイメージのわかない学生さん、「初期研修中だけど、なかなか家庭医療に触れることができなくて...」そんなあなたを対象にします。一筋縄にはいかない問題に、一緒に頭を悩ませましょう!
日程 1コマ目

プライマリケアで用いる漢方

講師名・所属
(敬称略)
野上 達也 富山大学医学部和漢診療学講座
対象 漢方初心者
セッションの紹介  漢方医学は、独特の病態へのアプローチ法を持つ我が国伝統の実践医学です。患者を多面的かつ全人的に捉えることができるという意味で、西洋医学と同時に漢方医学が使いこなせれば「鬼に金棒」といえるでしょう。特にプライマリケア領域での有用性は高いと考えます。近年多くの大学で熱心に漢方医学の教育が行われており、漢方医学に接する機会は増えてきていると思います。しかし、実際の漢方診療の風景に触れる機会はまだまだ少ないのではないでしょうか?今回のセッションでは、参加者に互いに漢方医学的に身体所見をとっていただくことで、書物からでは実感しにくい脈診・舌診・腹診についてご経験いただきたいと考えています。楽しいセッションにしましょう。
日程 1コマ目

身体診察初級〜目からウロコのワンダーランド〜

講師名・所属
(敬称略)
鈴木 富雄 名古屋大学医学部附属病院総合診療部
対象 低学年
セッションの紹介  毎年大好評の身体診察初級を今年も行います。4年生になると、OSCEの前に、どこの大学でも身体診察を一通り学びますが、試験を意識するあまり、どうしてもマニュアルや型にとらわれて、身体診察の本質を忘れがちになってしまいます。そこで今回も、昨年同様、「五感をフルに使って患者さんの声なき声を感じる」ことにこだわり、大学で教えられる事とは全く違った観点から、身体診察の面白さ、奥深さを体験していただきます。今年もさらにグレードアップした「身体診察ワンダーランド」、どうぞ、一度気軽にのぞいてみてください。初級者、低学年の方、大歓迎です。準備は特にいりませんが、自分の聴診器をお持ちの方はご持参ください。
日程 1コマ目

栄養を見る目を養う〜今日から始めるNST〜

講師名・所属
(敬称略)
御前 秀和 愛媛生協病院内科・家庭医療科
藤田 悟志 愛媛生協病院 研修医
対象 全般
セッションの紹介  肺炎の治療、褥瘡の治療、肝硬変の治療など、日常診療の中で分野別の診断・治療だけではなかなか経過良好とならないことも少なくありません。そんな時、虚弱高齢者など複数の臨床問題を有する患者のベースにある栄養状態に目を向けてみましょう。栄養状態が悪ければ、治るものも治りません。また、栄養状態の悪化が誤嚥や褥瘡などのリスクにつながるため、先を見越しての栄養評価と可能であれば早期介入が重要となります。栄養の評価・介入を行うこと自体がプライマリケアの実践であり、かつチーム医療の実践となり、まさに家庭医に必要な分野だと考えています。栄養サポートチーム(NST)の活動も紹介します。栄養サポート入門編ですが、一緒に栄養からの視点について考えてみませんか。
日程 1コマ目

EBM初めの一歩 〜溶連菌性咽頭炎の診断を例に〜

講師名・所属
(敬称略)
松島 雅人 東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター・臨床疫学研究室
綿貫 聡   東京都立府中病院
対象 EBM初学者 高学年、研修医
セッションの紹介  みなさん、EBMという言葉を聴いたことはありますか?今回のセッションでは、溶連菌性咽頭炎の診断を題材として、EBMを外来診療でどのように使うかを、初歩の初歩からお教えします。これからみなさんが研修医になり、咽頭痛が主訴の患者さんが来院されたときに、どういった所見をもとに診断をしますか?セッションが終わった後に、皆さんがこの質問に答えられるようになることが今回の目標です。EBMについて抵抗がある、上手く使いこなせていないという方に、"受けて良かった!"と思えるセッションを提供したいと思います。ご参加をお待ちしています。
日程 2コマ目

患者さんの「物語」とは?―心理社会的アプローチの方法―

講師名・所属
(敬称略)
大橋 博樹 川崎市立多摩病院 総合診療科
対象 家庭医療初心者
セッションの紹介  あなたの目の前にいる患者さんはどんな患者さんですか?風邪の患者さん?それとも胃潰瘍の患者さん? そんな患者さんは、実はいないのです。患者さんはどんな方
でも物語をもっています。最近保育園に通いだしてお友達とたくさん遊ぶようになった子の咳と、お母さんとケンカして寒い外に飛び出しちゃった子の咳は一緒でしょうか?保育園ではどうすごしているでしょう?ケンカしちゃった理由は?お父さんとお母さんは仲が良いのでしょうか?これが、大人であれば会社ではどう過ごしているでしょうか?こんなことに目を向けたことはありますか?そしてこれは風邪?そんな患者さんにただ風邪薬をあげるだけでよいのでしょうか?身体の病気の背後に隠れているものを心理社会的背景といいます。このアプローチは家庭医の魅力のひとつですし、不可欠なものです。このセッションでは患者さんの具体例をあげながら、一見よくある症状の患者さんでも、実は深い背景があることを理解し、一緒に解決していきましょう。(お薬だけではありません!)医学知識はまったく問いません。低学年の人も、「病気だけじゃなくて、患者さん全体を診られる医者になりたい、なんて昔はいっていたなあ」っていう高学年の人やお医者さんもぜひ、参加してください!「家庭医療の泥臭さ」一緒に体験してみませんか?
日程 2コマ目

こどものライフステージ

講師名・所属
(敬称略)
矢野 梨加   川崎市立多摩病院 総合診療科
井川 理映子 川崎市立多摩病院 総合診療科
喜瀬 守人   川崎市立多摩病院 総合診療科
対象 小児科を学び始めた学生以上
セッションの紹介  ひとくくりにこどもとは言っても、乳児期・幼児期・学童期・思春期というライフステージを経て成長していきます。ワクチンや乳児検診などの保健活動、離乳食やおねしょなどの育児に関する問題、誤飲や転倒などの予防に関することなど…ライフステージごとによく出会う問題(できごと)を理解し、こどもを含めた家族全体をサポートしてあげるのは、家庭医として大事な能力のひとつです。こどもの健康づくり(ヘルス・プロモーション)の入門編として、低学年の方にも分かりやすいセッションを開催します。
日程 2コマ目

『誰も教えてくれなかった診断学』 ER編

講師名・所属
(敬称略)
野口 善令 名古屋第二赤十字病院 救急・総合内科部長
対象 高学年、研修医
セッションの紹介  ERで診断がつかない場合にどうするか〜ERにおける診断の考え方
症例を呈示して、現場で鑑別診断をどう考えていけばよいのか、鑑別診断のリストを作るコツから、その鑑別診断をどうやって確定診断または除外診断に持ち込むのか、さらにどうしても確定診断がつかない場合(救急の場ではままあると思います)にどうすればよいのか、を実戦的に皆で考えましょう。インタラクティブにディスカッションしたいと思います。
日程 2コマ目

どうやって家族へ関わっていくか〜ロールプレイで学ぶ家族志向型ケア

講師名・所属
(敬称略)
吉本 尚   奈義ファミリークリニック 副所長
菅家 智史 福島県立医科大学 地域・家庭医療部
清田 実穂 医療生協家庭医療学レジデンシー東京
大石 愛   聖路加国際大学 緩和ケア科
対象 全般
セッションの紹介  家庭医にとって大切な知識・技術はいろいろありますが、その中でも実に「家庭」医らしい「家族志向型ケア」についてのワークショップです。家族を意識して診療を行うと、患者さん本人とより良い関係が築けたり、 家族全体を見据えた問題解決ができるようになります。医者の側も、患者さんと会うのがもっと楽しくなったり、家族と知り合うことがとてもワクワクするようになったりします。 このワークショップではロールプレイを用いながら、家族志向型ケアの基本原則やツールを紹介します。ロールプレイが初めてでも講師陣がコーディネートするので大丈夫です。患者さんやその家族とより上手に付き合うた めに役立つ「家族志向型ケア」をいっしょに学び合いましょう。
日程 2コマ目

サムライの如く学ぶ 〜一人でできる学びのコツ:個として自立するために〜

講師名・所属
(敬称略)
岡田 唯男 亀田ファミリークリニック館山 院長
対象 全般
セッションの紹介  よい研修施設、よいカリキュラムはあるにこしたことはありません。指導医や学会はその質の向上に努める必要があります。しかし、同じ研修施設にいても同期と差が出るのはなぜ? 恵まれた環境でも、そうでなくても、与えられた環境を自分の糧として最大限に活用するためにはどんな工夫が必要なのでしょうか。参加者のみんなで考えることができる会にしましょう。
日程 2コマ目

家庭医の一日 〜家庭医になるために学びたいこと〜

講師名・所属
(敬称略)
横林 賢一 北部東京家庭医療学センター
矢野 桂子 三重大学家庭医療コース
対象 家庭医イメージのわかない人、将来家庭医を志望する研修医
セッションの紹介  このセッションは、家庭医を目指して早く診療所に飛び出したい〜と思っている初期研修医や、家庭医っていうけれどいったい何が違うの?と家庭医のイメージがなかなかわかない人たちを対象とします。ある家庭医の一日の様子(例えば外来や訪問診療の風景)を見ながら、家庭医になるためのモチベーションを上げ(上がるかな?)、家庭医になるためにどういう方向で進んで行けばよいのかを考えます。個人ワークでは将来の家庭医像を見据えた現在の自分自身を振り返り、その後のグループディスカッションでは他の参加者の意見を聞き、解決の糸口を探っていただきます。参加者それぞれが家庭医になるための中長期プランを練ることがポイントです。
日程 2コマ目

鑑別診断を考えた身体診察法の学習

講師名・所属
(敬称略)
大滝 純司 東京医科大学医学教育学講座
錦織 宏   東京大学医学教育国際協力研究センター
増田 浩三 医療法人社団プラタナス用賀アーバンクリニック
川島 篤志 市立福知山市民病院
松本 拓也 名古屋大学医学部附属病院総合診療部
対象 高学年以上
セッションの紹介  家庭医・総合診療医・プライマリケア医として診療するには、医療面接と身体診察の情報をもとに鑑別診断を考える能力がとても重要です。しかし基本的な身体診察の学習は、まず手つきや手順を網羅的に覚えるよう指導されることが多く、それらを盲目的に丸暗記する学習になることが少なくないようです。私たちの研究グループは、基本的な診察手技を鑑別診断と組み合わせることで、身体診察をより効果的に学ぶことができる教材や実技試験の開発を目指して研究を続けています。今回は、この研究活動を紹介すると共に、今までに開発した教材を用いて、学生や研修医の皆さんに学んでいただく予定です。なお、研究の資料にするため、当日アンケート調査を行いますので、あらかじめご了承ください。
日程 3コマ目

予防医学に使える行動科学

講師名・所属
(敬称略)
松下 明 奈義ファミリークリニック
対象 全般
セッションの紹介   「行動科学」という言葉を聞いたことがありますか?患者さんの心理状態を把握して、日常診療に生かすアプローチ法のことですが、米国・カナダの家庭医レジデント研修では必須の項目となっています。タバコ、アルコール、肥満など「予防医学的な介入」が必要な患者さんで、行動変容(自らの行動を変えること)が難しいときにこの「行動科学」が威力を発揮します。セッションを通して、具体的な方法論を知るだけでなく、実際に自分が医学生・研修医の立場でこれを実践できるようになることを目標としています
日程 3コマ目

おせっか医センセイ4〜君は患者さんと何を語るか〜

講師名・所属
(敬称略)
菅野 哲也   王子生協病院 地域総合内科
春田 淳志   王子生協病院 地域総合内科
村山 慎一   王子生協病院 地域総合内科
泉水 信一郎 王子生協病院 地域総合内科
対象 医学生〜初期研修医
セッションの紹介  「おせっか医」とは誰か。患者さんの病の語りをただひたすらに「聞き」、 患者さんが語る「病歴」の裏に隠れた心情や家族背景に迫ろうとする人です。 医療機関に持ち込まれるさまざまな問題への介入方法を楽しく学びましょう。 今年も、小演劇仕立てで楽しくロールプレイを行います! (おせっかいシートもついてますヨ?!)
日程 3コマ目

家庭医療は日本の医療を救う!? 医療経済学からの視点

セッションの紹介 講師都合により中止となりました
日程 3コマ目

病に迫る

講師名・所属
(敬称略)
草場 鉄周 北海道家庭医療学センター理事長
八藤 英典 北海道家庭医療学センタースタッフ
松田 諭   北海道家庭医療学センターフェロー
対象 高学年、研修医
セッションの紹介  皆さんは臨床の現場で強く心を揺り動かされた経験はありますか?最も患者さんに近い立場の医学生・研修医の頃こそ、一般人としての素朴な感性と医療の専門家としての観念が激しく交差し、様々な葛藤が生じうる難しくも大切な時期です。この時期をいかに過ごすかは、医師としての一生の姿勢・態度に大きな刻印を残し、家庭医を目指す人にとっては特に意義深いでしょう。昨年に引き続き、このセッションでは、そうした皆さん自身の体験を振り返る機会を提供しながら、一人一人にとって「病(やまい)の体験」が持つ意味を考えていただこうと思っています。
日程 3コマ目

知っておくと役立つスポーツ医学 〜導入編〜

講師名・所属
(敬称略)
小林 裕幸 筑波大学附属病院 水戸地域医療教育センター
      水戸協同病院 総合診療科
対象 全般
セッションの紹介  健康や娯楽のためあらゆる年齢層にスポーツが浸透していますが、そこでおきる 問題は誰がみるのでしょうか。整形外科医?循環器内科医?すべての年齢、すべての健康問題に対処できる家庭医こそが最適と思われます。先日の東京マラソンでは、有名な芸能人が運動中に心肺停止に陥りました。このセッションでは、家庭医をベースとするスポーツ医として、病気を持った人にも健康な人にも役立つポイントを紹介(メディカルチェック、運動、ドーピング、栄養、アスレチックリハビリテーションetc)するとともに、自転車競技ナショナルチームドクターとしての経験をもとに、オリンピックでの秘話もまぜながら、楽しくすすめたいと思います。
日程 3コマ目